2017.10.21
明日はいよいよ衆議院選挙の投票日。
昨日は『日経平均は57年ぶりの14日続伸』、『東証株価指数が21年ぶりの終値』といった威勢のいいニュースが流れてきました。
株価が高いと政権与党に票が入る、と言う経験則があるようです。 今回もそうなるのでしょうか。
しかし、実際のところ『そんなに景気がいいと言う実感は全くない』と言う声も多く聞かれます。
それもそのはず、この株高には日本銀行が20兆円もの株式投資があります。 ここ最近は、年6兆円と言う異常なペースで日本株を買い支えています。 一般の私たちにとっては、『それがどうかしたの?』とスルーしてしまう事実かも知れません。
そもそも通貨発行権のある中央銀行が株式を購入する、と言うのは考えられないことです。 しかも、日本株全体の3%にも及ぶ金額です。 欧米などでも例がありません。
以前に『刷れ、さもなくば去れ!』のブログで書いたいわゆる”お金を印刷”して赤字国債を増発する”錬金術”だけではもの足りず、株式を直接購入するというところに踏み込んでいます。
景気をよくしようとするこれらの施策のどこが悪いんだ!とお叱りを受けそうですが、その結末にはどんな現実が待っているのでしょうか。
私たちが医療サービスを受けると自己負担3割です。 高齢者の場合の自己負担は、1割です。 さらに高額医療費の払い戻し制度もあり、日本は本当に優しい国です。 その優しさに文句を言う人は普通はいませんが、問題はその残りを誰が払ってくれているのか?という簡単なことに思いを馳せるかどうかです。
大半は、国が払ってくれているんでしょう。 大半とは言いませんが、40兆円の医療費の約10兆円は国が補填していますが、そのほとんどは赤字国債によって賄われています。
この赤字国債の正体は、『すんき漬けと値上げの春』のブログに書きましたが、結局自分たち、子供や孫たちが払うことになる、という当たり前の現実です。
飴やチョコレートを配ってくれる人に期待を込めて、投票箱を玉手箱代わりに考えていると、確実に将来、その飴やチョコレートの代金は結局自分が払う、というが現実を知ることになります。
心の奥にアクセスし、出来る範囲での自助努力の道を歩もうとすることが、今まさに求められているのかも知れません。