今日（2018年10月12日）から12年に一度のイベントとして、木星がさそり座に移りました。

惑星の動きでは特に土星と木星の動きの影響が大きいと言われますが、共に動きがゆっくりなので影響する期間も長くなるという訳です。

土星は一つの星座に約2年半留まりますし、木星は約11ヶ月から13ヶ月間、一つの星座に留まります。

ところが、今回の木星はいつもとちょっと違うのです。

と言うのは、今回の木星はさそり座になんと5ヶ月半ほどしかいないのです。　そして、2019年3月30日に射手座に移ります。

射手座に移った後一月も経たない、2019年4月22日になるとまたさそり座に木星は戻り、2019年11月5日に再び射手座に入ります。　合計すると約1年ほどはさそり座に木星は留まりますが、行きつ戻りつが発生します。

こういう時期は、ジョーティッシュ的にはどういうことが起きやすいのでしょうか。

さそり座に移った今日から来年3月いっぱいまでに進めたことが、その後の時期（来年4月以降）に錯覚をしやすいと言われています。

実際以上に成長していると思う。　実際以上に経済状態が良いと勘違いする。

そしてその誤解した認識に基づいて判断をしてしまう、ということが起こりやすい時期とみられています。

では、この木星のさそり座を中心とした約1年間の時期（2018/10/12~2019/11/5）は、どんな風が吹くのか？それぞれのチャートから見ていくことになります。（惑星の動きでは射手座にある土星の影響も大きくありますので、その影響やご自身のダシャー・チャートからの状況も合わせてみていく必要があります。　以下はあくまで木星のトランジットだけからみた見方になります）

誕生した時の月のある星座を第1室とするご自身のラシ・チャートを見ていただき、それが該当する星座をみて行きます。 一般的なラグナ（上昇宮）チャートではありませんから、ご注意ください。

牡羊座：第8室に木星が滞在します。　船を安全な港に誘導して、静かに過ごすのに向いている時期かも知れません。　職場では口論とならないよう注意します。　契約等は出来れば避けたい時期ですが、せざるを得ない時は慎重に中身を吟味します。　盗難にも注意します。　パートナーやその親族との間の調和に心を砕くと良い時期です。　友人を失わないような配慮もあると良いでしょう。　健康面では、元気が出ないと感じられる場面もあるでしょう。　旅行は出来れば避けたほうが良いかも知れません。

牡牛座：第7室に木星が在住します。　全般に追い風の時期と言えます。　仕事面では昇進したり、仕事がスムーズに捗ったりを経験しやすくなります。　投資などにも向いています。　海外での仕事からのゲインも期待出来ます。　パートナーとの関係がスムーズに運びやすい時期になります。　独身者はロマンスが発展しやすく、若いカップルでは子宝に恵まれやすいです。　健康面でも全般に良い時期と言えます。　旅行は積極的にすると良いですし、外国旅行の縁もある時期です。

ふたご座：第6室に木星が在住します。　仕事面では上司や同僚の協力が得られないように感じられる時期ですので、職場での振る舞いに十分注意を払います。　新しいことを始めるのには向いていない時期ですから、今やっていることを深めるのが良いことになります。　パートナーとは口論にならないように気をつけます。　身体でどこか不調を感じたら、この1年間ほどは、しっかりと治療や調整に取り組むと良い時期です。　旅行は避けたほうが良いですが、旅に出た際は、盗難に注意し、飲み水などによって健康を損なわないよう注意します。

蟹座：第5室を木星が通過（トランジット）します。　ご自身の知識を深めるのによかったり、子供にとって良いことが起きたり、子供との関係が深まります。　仕事面ではやる気を持って臨め、結果もついてきます。　売上や利益に恵まれます。　また、自分でしたかった勉強が進められる時期でもあります。　パートナーとの関係も良好です。　独身の人は結婚のチャンスが、若いカップルには子宝の可能性が高まります。　健康面ではしっかりした足取りで過ごすことが出来ます。　巡礼の旅などに出るのに良い時期です。

獅子座：4室を木星がトランジットします。　職場では仕事にプレッシャーを感じるかも知れません。　無駄な出費は控えると良いでしょう。　パートナーとの関係はいつも以上に丁寧に対応しませんと、好ましくない方向に進展する可能性があります。　母親の健康に注意します。　体が絶好調には感じにくい時期であり、気分も優れない状態を避ける努力が求められます。　旅行は必要なものだけにするとよいでしょう。　旅先では車などに注意します。

乙女座：第3室に木星が在住します。　兄弟姉妹との関係改善や強化の時期であり、精神的な成長に注意を向けるのもよいことになります。　職場では足を引っ張っられて、スムーズにものごとが進まないように感じるかも知れません。　投機的な投資は避けたほうが良いです。　お金を貸したり、また借金することも、出来れば避けたいものです。　パートナーとの関係は良いでしょうが、相手の健康面には注意をするとよいでしょう。　兄弟姉妹や友人との意見の相違をぶつけあわないようにすると良いことになります。　結婚を考えていればそれには良い時期になります。　精神的な健康も含めて、特に注意が必要です。　旅行は出来れば避けたい時期になります。

天秤座：第2室を木星がトランジットしています。　仕事では順風満帆に進みやすい時期です。　株式投資などの金融資産が増えやすい時期に当たります。　不動産投資も良い時期です。　借金があれば完済のチャンスです。　パートナーや家族、友人との関係もスムーズにいきやすい時期です。　ご家族の中で子供の誕生もある時期です。　健康面も良好な時期と云えます。　旅行は実りあるものになっていくことでしょう。

さそり座：　第1室を木星が通過します。　仕事面では思い通りに進みにくいかも知れません。　配置換えがあるかも知れません。　短きを起こさない対応が求められます。　普段以上に働いているにも関わらず、成果が伴わないように感じやすいです。　不要な出費は避け、リスクの高い投資も避けましょう。　家族との関係はスムーズとはいかないかも知れません。　ぶつかることがないよう、冷静な対応を心がけます。　学びたかったことを学んだり、お詣り、ボランティア活動などに良い時期です。　危険なスポーツなどはこの時期は避けるとよいでしょう。　精神的に低空飛行に感じることがあるかも知れません。　旅行は無理に出かけない時期です。

射手座：第12室を木星が通過します。　職場では会社/組織や上司からの協力が得られにくい時期です。　自営業の人も得意先からの理不尽な要求等にさらされやすくなります。　リスクの高い投資は避けると良いです。　支出が収入を上回りやすい時期であることを心に留めておくとよいでしょう。　恋愛の進展は期待しにくい時期です。　異性との関係は思い通りにいかない時期です。　肯定的な考えや見方で身の回りの人たちに接するように心がけます。　子供との関係でも緊張が高まる可能性があります。　心配や嘆きの感情が支配しやすくなりますので、明るい気持ちを保つように心がけます。　リスクの高いスポーツ（ハンググライダー等）や活動は避けておくとよいでしょう。　遠い地への旅をしそうです。　聖なる場所を尋ねる巡礼などには良い時期です。

山羊座：第11室を木星がトランジットします。　自らの働きによる成果を得やすい時期であり、子供にも良いことが起こりやすい時期です。　仕事面ではこれまでの頑張りの成果が昇進、昇給などの形で現れやすいです。　新しい仕事の発展が起こりやすく、競合に打ち勝っていくことでしょう。　不動産、自動車、家具等の資産を購入したりするのにも良いタイミングです。　独身者にはロマンスが大きく発展し、結婚に至ることもある時期です。　若いカップルでは子宝に恵まれるかも知れません。　友人、知人との関係も良好に発展し、社会的な地位でも進展が起こりやすい時期です。　ヨーガ、瞑想、真言などの意識を発展させる修行への興味が増すかも知れません。　健康に恵まれやすく、心も安定する傾向にあります。

みずがめ座：第10室に木星が在住します。　職場では上司との意見の相違に注意を払うと良いでしょう。　遠い支店への転勤の辞令がくだるかも知れません。　リスクの高い投資からは遠ざかると良いことになります。　どうしても否定的な考えが忍び寄って、パートナーや子供との関係に緊張が生じやすい時期です。　年長者に対しても含め、人間関係において冷静な対応に心がけます。　姻戚との関係で注意が必要かも知れません。　自身の健康や子供の健康にも気を使います。　目、咳や喉などを特に気をつけたいものです。　旅行はあまり積極的にする時期ではないようです。

うお座：第9室を木星が通過（トランジット）します。　自身の精神的な成長に力を注ぐと良い時期です。　健康にも恵まれ、子供にも順風の時期と言えます。　仕事でも、経済面でもとても良いタイミングになります。　昇進、昇給など起こりやすく、投資も良いリターンを享受しやすい時期です。　家や資産を購入したりするのにも、良い時期と言えそうです。　教育、執筆、出版などの職業では特に発展性が見られる時期かも知れません。　パートナー、子供、年長者との関係もスムーズにいきやすい時期です。　精神的な成長を促す行動への関心が高まる時期でもあります。　独身者は結婚の可能性が出やすく、結婚しているカップルには子宝がやってきやすいタイミングです。　健康に恵まれ、良い食べ物を取り、エネルギッシュに過ごしやすくなります。　旅行にも良い時期で、巡礼や海外旅行も良いことになります。

これらはあくまでジョーティッシュ的な知見です。

ご自分のチャートを見ながら、常識的な判断とともにご自身の判断でお使いください。