2021.09.12
木星は、2021年6月21日からみずがめ座で逆行を始めていましたが、それが9月14日にそのまま最も衰弱(ニーチャ)する山羊座に転げ落ちます。 道を歩いていて突然、穴に落ちるようなイメージでしょうか。
そう、転げ落ちる、という表現を敢えて使いたくなる状況で、タイトルには『収監される』などと物騒な表現まで使ってしまい、反省しています。
そこまで言わせるのは、木星が逆行している上に、よりによって山羊座という一番力をそがれるとされる星座に2ヶ月ほど滞在することになるからです。
そしてその山羊座には、なんと木星にとって不倶戴天の敵である土星が居座っている、という取り合せ。
土星の逆行自体は毎年4〜5ヶ月の間は常に発生する珍しいことでもなんでもありませんが、それが前の星座にまで戻ることは珍しく、それに輪を掛けて今回は最も衰弱する星座である山羊座に戻るところに深刻さがあります。
コロナ禍の中で、これ以上何が起こるのか、と心配する向きも出てきても不思議ではありません。
そして10月18日に山羊座の中で、逆行していたのが反転して順行を始め、11月20日に山羊座を脱して、みずがめ座へと戻ります。
北インドスタイルの斜めの線で区切られた誕生チャートをお持ちの方は、数字の”10″の入っている部屋を見つけてみて下さい。
誕生チャートを見ましたら、まず月(Moon)がどこにあるか確認します。 その月のある部屋を1と数えて、反時計回りに”10″の山羊座のある部屋が何室目に当たるかを確認します。
こちらの例では、Mo(月)のあるマス(部屋=室)を起点にして、”10″のある部屋までを数えますと、第7番目になります。
それを同じく、上昇宮(アセンダント=ラグナ)を起点にしても、山羊座が何室目になるかを確認します。
例にした誕生チャートでは、As(上昇宮)の部屋に”10″の山羊座とありますから、山羊座は上昇宮から見て第1室にあることになります。
さて、結論を急ぎますと、木星が、月もしくは上昇宮の1室、4室、6室、8室、10室、12室を通過するときは、一般的にチャレンジにあいやすい時期とされています。
一方、木星が月もしくは上昇宮の2室、5室、7室、9室、11室を通過するとき、良い結果がもたらせれとされています。
そして良い結果にしろ、チャレンジにしろ、どう言う分野で起こりそうか、というのはその部屋に関わる事柄から一般には見ていきます。
上の例の誕生チャートでは、月から見ると山羊座は第7室に当たりますから、パートナーに絡んだことで、良い時期とは言え、木星が最も衰弱して逆行していることを考え合わせますと、関係性の面や健康面で注意を向けてあげると良いのかも知れません。
一方、上昇宮から見ますと山羊座はまさに第1室で、チャレンジな時期である上に、木星が衰弱していますから、本人の健康面での注意や、経済面でしっかり注意をしていきたいところです。
ご自身のチャートをみて、チャレンジな時期に当たっているとしても、私たちには対応策があります。
そう、起きながらにして無心になればいいのでした。 静坐のことです。
一見辛いと思われる状況でも、無心になることで、より大自然の叡智と近づくことができます。 すると、私たちにとっての最良の予定調和がもたらされていきます。
また、別のアプローチとしては、木曜日にプチ断食をされても良いかも知れません。 不食とは自分が本来食べる予定だったものを、自然界に捧げものとし渡す行為とも言えます。
ローラーコースターに喩えると、9月14日から10月18日までは最初のひねりが入った急降下。
10月18日から11月20日までは、上りだけれども左右にかなり揺さぶられるセクション。
そして、11月20日を過ぎると終点へと向かうフラットなライド。
Buckle up and enjoy the ride! (シートベルトをしっかり締めて、このアトラクションのスリルを楽しんで!)