バドミントン・オリンピック候補選手の違法カジノ賭博 vs. オリンピック開催予定国の少子化疑惑

2016.04.11

スクリーンショット 2016-04-11 23.23.54違法カジノに出入りしたオリンピック代表間違いなしの選手2人への処分が、日本バドミントン協会から昨日発表され、無期限試合出場停止と無期限登録抹消の処分となったとか。 バドミントンの男子個人で、それぞれ世界ランキング2位の桃田選手と日本選手権で男子個人6連覇した田児選手です。

桃田選手は田児選手にに誘われて、5~6回出入りして50万円ほど負けたとか。 誘ったほうの田児選手は、頻繁に違法カジノに出入りして、1000万円負けていたと。 これで2人とも、確実と言われていたオリンピック代表の座をフイにしてしまった。  その上、田児選手は本日、勤務先のNTT東日本から解雇が発表されていた。

この違法カジノでは、負けて熱くなっている客にお金を貸す窓口まで、店の中にあるのだとか。

 

話が飛ぶようですが、赤字国債と言う言葉。 時々ニュースで聞きますが、この言葉に私達は全く反応しなくなっていませんか。 オリンピックスタジアムの建設にも使われる建設国債。 はたまたその運営費を賄う赤字国債の発行は、違法カジノ以上に違法の可能性がありますが、国がやるとお咎めなし。

財務省のワニの口グラフ

過去40年の日本国の借金推移(財務省HPより) 家の居間に牛が上がりこんでいるのに誰もそれを話題にしない異様な光景を想起させられます

財政法第4条と言う、一般の私たちが読んでもなんとか意味がわかる法律で、平たく言えば国が借金することを禁止しています。 そう、この国は借金出来なかったんです。 但し公共事業などに使う場合は、国会の議決で可能とあります。

これを使って、いつの間にか公債特例法制定され、今から約50年前の昭和40年に建設国債が発行されて国の借金が始まってしまいました。 それから10年経った昭和50年、特例公債などと言う一般の我々が聞いても全くピンとこない名称の国の借金が始まります。 これにより、国の財政赤字を賄う赤字国債の幕が切って落とされました。 ここのグラフは、財務省関係者がワニの口と呼ぶ驚きの実態です。

建設国債と言うのは、橋や道路を作るのに国庫にそのお金がないので、将来の世代に借金するもの。 これは一応形が残ります。 それでも60年償還ルールと言う、非現実的ルールが適用されているので、 支払いを負担した将来の世代が使う時には、大規模な補修か新たに作り直す必要に迫られます。

一方、赤字国債は何も形に残るものに使うのでなく、借金の穴埋めに借金すること。  宴会での呑み食いのお勘定を、子や孫にツケ回ししていること。

 

今回のオリンピック代表確実だった選手は、違法ギャンブルで1000万円の負けましたが、日本国の借金は1000兆円です。国の借金の多さは、その国の国民総生産(GDP)の何倍か、 と言う尺度がよく用いられますが、これで日本は240%と、ダントツのワースト世界ランキング第1位です。 第2位のギリシャが170%ですから、大きく引き離しています。スクリーンショット 2016-04-12 0.12.25

この話題になるとギリシャは、他国からの借金だけど、日本国の借金はほとん国内で賄っているから大丈夫、という話が出てきます。 何が大丈夫なのかよくわかりませんが、日本の国民がこの巨大な借金を返さなければならないことに変わりはありません。

なぜなら、国債は未来からの前借り以外の何物でもないからです。

 

大陸プレートに歪みが貯まり続ければ、いつか必ず巨大地震が起こる。 それがいつ起こるかだけの問題。 日本国民が国債と言う、今の巨大な借金を永遠に先送りは出来ない。  いつか雪崩が起きる。

では一体、お金の雪崩や地震に相当するものは、どういう形で訪れるのか。

 

敗戦から半年、昭和21年2月16日(土)の夕方、ラジオから渋沢敬三蔵相のアナウンス。

翌日実施の預金封鎖・新円切り替え、財産税の宣言。  毎月世帯主300円、それ以外は1人100円しかひき出せない。給料も現金払いは500円に制限され、『500円生活』と呼ばれたのだとか。

封鎖された預金に対しては、10%から累進で90%にまでなる財産税を課して昭和22年11月に徴収してしまいました。 まさに、庶民の身ぐるみはいで、国の懐にと言っても過言でない事態です。

今だったら、暴動が起こっても不思議ではないでしょう。 終戦から半年、まだ国全体が生きることに精一杯の時だったので、暴動も起きなかったのでしょうか。 結局預金封鎖は、昭和23年7月まで2年半も続きました。

こんなに重大なことなのに、中学でも高校でも歴史の時間に習った覚えがないのは、なぜなんだろう。昭和21年の預金封鎖のことが、自分の使った中学か高校の教科書に登場していた方は、是非教えて下さい。

数多くの戦艦や戦闘機の製造は国債の発行で賄ってきたものの、戦後に償還する原資があろうはずがありません。 結局、国民が払うことになった、という至極当然と言えば当然の結末でした。

 

これは大昔の話ではありません。 当番は、子どもの頃一緒に暮らしていた祖母から直接聞いています。 虎の子のタンス預金が、一夜にして100分の1の価値になった、感じだったと。スクリーンショット 2016-04-11 23.27.57

 

トム・ハンクスが主演した”ビッグ”という、子供がある日突然大人になるファンタジー映画の中に、天国でこれから生まれていく子供達が待機している場面があります。 これから生まれる子供達が、下界のどの両親の元に生まれようかな〜、と思案します。 あの国に住むこの両親のところに産まれよう、と決めて降りていくわけです。

産まれる前の記憶を持つ子供がある調査では、3割もいるとか。 『雲の上でどのパパとママにするか選んできた』、と語る子供もいるそうです。

今の日本は出生率が1.4と人口を維持するのに必要な2.1程度を切ってしまい、世界で179番目に出生率の低い国になっています。

人口減少が切実な問題だと、少子化対策が打たれています。 しかし、すんき漬と値上げの春の当番日記に書きましたように、日本国の借金はワニの口のように開き続けているわけですから、これから産まれてくる子供自身に少子化対策費を払わせているようなものです。

採用する会社が、貴方の給与は自分で払ってもらいます、と言ってるようなもので、そういう会社で働こう、と言う殊勝な人は、どれだけいるでしょうか。

これは若い世代が子供を産もうとするかどうか以前に、子供の側が、自分たちに借金を押し付ける国には産まれたくない、って思って降りてきてくれないのかも知れません。

日本の出生率を上げたければ、まず将来世代へのツケ回しを止めることでしょう。 そうすれば、これからの子供達に、日本に産まれることをもっともっと選んでもらえることでしょうね。
 
©天空庵

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