2016.09.20
大統領選挙たけなわの米国では、会話の中にサーキャズムとユーファミズムというのが登場します。 全く聞きなれない言葉かも知れませんが、ドナルド・トランプ候補とヒラリー・クリントン候補の架空討論会で実例を挙げてみます。
サーキャズムの例:
クリントン候補『ドナルド、あなたはヘアースタイルは、カツラの会社のコマーシャルのモデルのように素敵よ!』
トランプ候補『ヒラリー、君の9/11記念式典の後のムーンウオークは、マイケルジャクソン顔負けだったよ。』
お互いに相手も皮肉っていますが、これがサーキャズムと呼ばれて、非常によく登場します。 会話のキャッチボールに変化球を投げる感じです。
もう一方のユーファミズムは、こんな使い方。
ブッシュ大統領『地球は温暖化していません。 気候変動しているだけです。』
グローバルウオーミングと言うと温暖化という直接的な言葉なので、クライメット・チェンジと言い換えて、京都議定書から離脱しました。
実情をストレートに伝える表現を避けるわけです。 便所とは呼ばずに、洗面所と呼ぶのもその一例です。
しかし、このユーファミズはしばしば不都合な事実をわからなくしようと言う意図で使われることがよくあります。
『量的緩和』この言葉を聞いても何が何だかわからない感じです。 ニュースの中には、このユーファミズムが溢れています。
このように煙幕になるような言葉を使うことを当番は、『ユーファッてる』と勝手に言っています。